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2018年9月 5日 (水)

電車の中の意地悪な人と優しい人

 

朝の混雑している車内。

 

どうしても足を動かしてくれない男がいた。

 

どうしても奥に詰めたくない男。

 

私は足の位置を動かしてバランスをとりたいのに

男が一ミリも動かしてくれないので

そのまま電車の揺れに合わせて

男側に倒れるしかなかった。

 

足は一ミリも動かさず、身体はよけようとする男。

 

ああいう人たまにいるけど、なんなんだろう。

 

少し奥に詰めてくれればいいのに

自分がこれ以上奥には絶対行かないと心に決めている

もしくは

空いている側の空間をどうしても確保したい人。

 

倒れながら、私の靴にくっついている

一ミリも動かない

隣の足元をみると真っ白いスニーカーだった。

 

絶対に動かない真っ白いスニーカー。

 

と、その時、

とっさに私の右腕をつかんだ人がいた。

私が倒れこまないように

斜め右後ろの男の人がひっぱってくれたのだ。

 

心の中で

 

きゃー、すてきー (*^-^*)

 

と思った。

 

なんてかっこいー人なの~!

 

顔は一切見ていないけど

好きになりそうー!笑

 

「ありがとうございます

すみません」

 

と、恥ずかしいから

内緒の時の、音を出さない声で

言った。

 

でもまわりはシンとしているので

私の内緒の声は、

周りの人みんなに聞こえたと思う。

 

私がかわいくて若かったら

にっこり微笑んでお礼をいって

その人に喜んでもらうところだけど、

若くもなくて、かわいくもないから

その優しい人をがっかりさせたくなくて

下を向いたまま言った。苦笑。

この時ばかりは

若くてかわいい女子でいたかったなぁ。

 

私の音のない声はきっと

白いスニーカーの意地悪男にも聞こえたと思う。

 

その後、そいつは私から離れた。

 

恥ずかしいと思ってくれているといいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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