今日のSHOCK より深いところへ
2017年3月某日
今日はしみじみ観てよかったなぁ、と思った。
席は前の方の端の方。
初めて観る角度だったので新鮮なことが沢山あった。
まず、声が演者さんからじゃなく、
別の場所から聞こえてくるのが
ちょっと変な感じだった。
前列でもセンターだったらまったく違和感がないのに
すぐ近くにいる演者さんの声が
その手前のスピーカー(見えないけど)から聞こえてきて
それが見えないベールのようになって、
舞台の上の人たちは無音の中でやっているような、
不思議な感覚。
でもそのちょっと不思議な違和感のおかげで、
聞こえてくる音声とは別の、
動きだけのお芝居で
演技に対する演者さんたちの真剣さが
より伝わってきたというか。
だから今日はかっこいいとかきれいとか
そういうのとは違う意味で感動して
アメ~リカ~♪が終わるころには泣けてきて、
その後は
一生懸命タップダンスしているヤラにも
感動して
コウイチがいないときに初めて泣いたなぁ。
舞台が終わるまでいろんなときに泣いていた。
そしてやっぱり
大好きな人が頑張っているところを
近くで見られるって
ほんとに嬉しくて幸せだなぁ。と思った。
今日はマスクをしていたから
一度も涙のために手はうごかさなかった。
近くの人が私と同じくらいに泣きだして
終演までに少なくとも
50回は腕を上げ下げしていたと思う。
とにかくやたら手を上げ下げしているので
それが超気になった。
始めは泣いているのかと思っていた。
そのうちおでこやら鼻やら目やら
あちこち掻いたりこすったりしている感じで
泣いてるんだかなんだか、
髪を直したりもしている感じだから
花粉症でもなさそうだし、
っていうか泣いていてもそうじゃなくても
手はできるだけ上げないようにしてほしいんだよなぁ。。。
その近くにオペラグラスを
何度もあげたり下げたりしている人もいて
その人たちのことをチラッとも見ていないけど
もう目の端にどうしてもはいってくるから
気になって仕方なかった。
後ろの人たちは私以上に気になっただろうなぁ。。。
前にも書いたことあるけど
かといって、それがいけないことではないから
もうあとは個人個人の気持ちの問題だけど。。。
1500回はみんなが涙を拭くために手を上げ下げするのと
鼻をすする音がずっとすごいんだろうなぁ。。。
それだけが嫌だなぁ。
ってチケットないから行けないけど。笑。
殺陣が始まるとき、
相変わらずカチカチいう松明を持って
目の前に立ったふたりが
「あら やだ イケメーン」(コウイチのまね) で
びっくりした。笑。
多分ジュニアの人だよね。
他の衣装のときは今まで全然気にならなかったのに
あの山賊みたいな恰好で正面に立たれたら
ものすっごくかっこよいのでびっくりした。
一部が終わると奈落の床の
コウイチが最後にいた場所を
数人のスタッフがモップで念入りに拭いていた。
血と汗と唾液と鼻水ときっと毎回大変だからね。
丁寧に一生懸命何度も何度も拭いていた。
この間テレビで見たフラッグのバミリが
あるかなと思って目をこらしたら
薄暗い奈落の底の中央に 光 の文字が 小さく見えた。
あれかなぁ。
でもフラッグがあるのかないのか
目を凝らしても暗くてどうしても「光」しかわからなかった。
コウイチが戻ってきたときのジュニアさんとの掛け合い。
いつも一緒なので
今日は勝手に頭の中で台詞を考えてしまった。
確か最初の人が 「元気だよ」
コウイチが 「知ってるよ」
いつもそんな感じなので
二人目の人が 俺の方が元気だよ
3番目の人が 俺が一番元気だよ
って言ったら会場多分爆笑する。とか。笑。
3人とも若手で
そんなこと考える余裕も勇気もないのもわかってはいるけど
以前観たときに二人目の人が
けんたじゃないよ、げんただよ!
って言ってコウイチがその返しに
ものすごくびっくりして すごくほめていたので
3人にはどうかアドリブがんばってほしいなぁ。
そのあとのコウイチの
「二人の年齢たしても俺に満たない」
も(私が見るときは)いつも同じなので
バージョン増やしてくれると
ものすごく嬉しいんだけどなぁ。
それから以前にも書いた
好きなお花が「押し花」で
好きな食べ物が「焼けばなんでも」。
数年前は違うことも言っていたのに
もうずーっと(私が見ているときは)
変わらなくなっちゃった。
あれもなんでもいいから
毎回思いついたものを言ってくれるだけで
結構毎回楽しみにできるんだけどなぁ。。。
今まで 右の端、と思っていた場面が
すべて正面で繰り広げられるので
まるでこの部分だけの小さな劇場みたいだ、と思った。
位置的にダンスのフォーメーションは
全然きれいに見えないし
他の演者さんやダンサーと重なって
コウイチが欠けたり、ほとんど見えなかったり
そういうことも時々あったりするのだけど、
いろんな場面で
この小劇場のセンター演技
みたいに楽しめる場面があって
コウイチが本当のセンター中央の最前にでていくと
あんなに本当のセンターは距離があって横なのか。と。
そうびっくりするくらい端という感覚がなかった。
二部の始め、
いつも右の端に上がってくるヤラが
正面に上がってきたのもその場面のひとつ。
角度がちがうからとても新鮮で
そういう意味で一番印象に残ったのは
コウイチの
「すべてを受け止めるさ」
という背中を正面で見たこと。
ちゃんと背中が語ってたよ、コウイチ。
そして今日いちばん感動したのは
最後の月夜の海のダンスの場面、
コウイチがターンした瞬間に
ヤラがコウイチを見て
うんうん、と小さくうなずいたこと。
初めて気が付いた。
いつからやっているんだろう。
いつ倒れるかわからないコウイチに
俺がいるから大丈夫、見守ってるから大丈夫
っていうヤラの心情が伝わってきて
いつ消えるかわからない命の中で
懸命に踊っているコウイチと
後ろでコウイチを想いながら
懸命に踊っているヤラを感じて
今日一番泣いた。
2~3年前のリカさんが、あのターンのときに
コウイチと一瞬見つめあっていることに気が付いて
コウイチがリカに
今日も大丈夫。よくやった!
って言っている気がして
今回のリカさんは舞台の上で
二人だけの一瞬があっていいなぁ
と書いたことを思い出した。
あの時はコウイチとリカ
というより
座長と新人さん、っていう気持ちで見ていたけど
今回はストーリーの中の感情で見えた。
屋良さんは毎年
役をより深く追及し続けているということを
どこかで見て、
ヤラが中盤のコウイチとふたりのダンスの時に
途中少し踊るのをやめるところとか、
最後のみんなで白い衣装で歌う場面でも
一部ひとりだけ動いて演じているところとか、
以前より深く演じていることは感じていたけれど、
今回彼がうなずいている場面を見て、
その圧倒的な感情が
もろに伝わってきたというのもあるし、
光一くんが
フライングのときにコウイチの心情で飛んでいる
ということも知ったこともあるし、
自分の見方も
以前より、より深くストーリーの中に
入っていることが嬉しかった。
近いことより舞台の美しさ優先の私は
いつも前方のサイド寄りなら
後ろでもセンターがいい
と思っていたのだけど
今日ちょっと考えが変わった。
反対側ってどうなんだろう。
反対側の同じ位置でも
いつか観る機会があるといいなぁ。
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