嫌がらせ
3月2日
こんなに意地の悪い人っているんだ と思った人が
今まで生きてきた中で ふたりだけいる。
ひとりはすでに縁が切れた。
そしてまるで彼女の生霊が乗り移ったかのような
もうひとりの人も寿退社するらしい。
相手は将来役員確実のエリート。
すごいなぁと思う。
ふたりとも男女問わず好きな人にはとことん優しいし、
通常 他人に与えるイメージはとてもいい。
だから好かれている人たちは
彼女たちの醜い面を知らない。
縁の切れたひとりは、
その人柄を生かして周りすべてを自分の味方につけ
自分が嫌いな人間を追い込むタイプ。
そしてもうひとりは
ふたりきりの時に面と向かって
「あなたが嫌い」という意思表示を 思いきりして
人を追い込むタイプ。
仕事中は彼女とふたりきりでいる割合が多く、
彼女は私のいた場所や私の近くにくると
死ぬほど咳をする人だった。
わざとする咳なので 「えへっえへっ」 という口先の咳。
あの苦痛は実際にそうされた人にしか
わからないと思う。
あるときは近くにすわるとイスを離してすわられ、
私との間に紙を持って顔が見えないようにされ、
あるときは私に聞こえるように
顔を見ずに「どっかいってほしい!」と言われた。
電話をしたりかかってきたりすると、
私の話声を聞くのが嫌だったようで
その横ですぐ電話をかけて大きな声で会話をするので
私は自分の会話が聞こえず
それを何度もされてからは
別の場所から電話をするようになった。
机の上にいつも置いていただけの
殆ど使わないハンドクリームは
いつのまにか中身が殆ど無くなっていた。
そんなふうに毎日過ごしているうちに
彼女と一緒にいるときは異常に緊張して
耳から血がでるような感覚をいつも持つようになった。
もし血圧を測ったら
300くらいいってるんじゃないかという精神状態だった。
そしてそのストレスを感じるようになってからは
少しでも彼女から離れた場所に逃げるようになった。
あまりにも苦しくて泣いたときは
その場にいた人に少し話したこともあったけれど、
普段、ああされた、こうされた、と
いろいろ人に話すのは好きじゃない。
自分が彼女の悪口を言っているようで嫌だった。
それにまた思い出して苦しくなる。
そしてちょっと話したところで
今までの苦しみがわかってもらえるわけでもない。
家族がいれば その都度 家族に愚痴って
気がまぎれただろうと思うけれど
家族がいないからそれもできない。
彼女が辞めると知ってブログに書く気になった。
誰にも伝えていないブログに書いて、
私の知らないどこかの誰かが
話をきいてくれると思うと少し気持ちが楽になる。
ある時期から会う確率が激減したので
直接のストレスも激減したものの
それでも毎日いつ関わるかという恐怖でいっぱいだった。
できうる限り彼女から遠ざかりたくて
仕事上 彼女から届くメールは
読んだ後、すべて専用のBOXに入れて
普段閲覧中に彼女の名前を見なくて済むようにしていた。
そういえば彼女、
仕事上の外部の人と数人でのメールのやりとりで、
過去の文面がどんどん延びていく中に
私が途中で書き込むと
その部分だけを消してまたやりとりをつなげていた。
そしていろいろな嫌がらせを日々受けるうちに
私は生まれて初めてその彼女に
心の中で鬼というあだ名を付けた。
鬼A子さんが2度と私のいる場所に入ってきませんように
と
毎日毎日毎日毎日祈っていた。
でもこれでやっと本当に解放される。
いつ退職してくれるんだろう。
お願いだから一日も延ばさないでほしい。
彼女のこれからの人生に、
彼女から嫌がらせを受ける私のような人が
絶対現われませんように。
私のこれからの人生に
このふたりのような人が絶対現れませんように。
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